双子悪魔のホームステイ
「星駆君……。」
「わかった。手を貸してもいい。だけど、勘違いするな。僕は結祢ちゃんのために協力するだけ。あんたのためでも、ディザス・ロール・ハバートのためでもない。」
星駆の答えに満足したのか、上等だとクレイはニヤリと笑った。
二本の牙が、不気味にギラリと光る。
「交渉成立、だな。役目を振るぞ、空浪。俺様はディザスの魔力を封印するが、封印の魔法を発動するまでには時間がかかる。つまり……」
「一から十まで説明されなくてもわかる。要は、囮になって、時間稼ぎをすればいいってこと。違う?」
「……他人が話してる時に、話の腰を折んなよ。まあ、間違っちゃいねえけどな。」
「ゆっくり話す時間、無さそうだから。作戦……開始するけど、準備できてる?」
おうとクレイが頷いたのを確認して、星駆はガンズアローを構え、タタッとディザスに向けて駆けていく。
「せ、星駆君!」
「……。」
結祢が悲鳴に近い声で叫ぶのと、ディザスが漆黒の球体を星駆に向けて投げたのは少しのズレもなく同時だった。