双子悪魔のホームステイ


対照的に、付き合わされている結祢は、額から大粒の汗を流して真っ青な顔で立ち尽くしていた。

空腹と疲れは既に限界に達しているようである。



「おまえより……俺様とディザスの方が疲れているっつうんだよ。」


「はああ……母さんも人が悪いよなあ。“連れて行ってあげますわ”なんて言うから喜んで付いてくれば、荷物持ちさせるなんてさ!」


結祢の数メートル後方では、クレイとディザスが非難の声を上げていた。

二人共、両手に大量の紙袋を携えている。


そんな彼らを



「ほら、ティディ様が悩んでいる間にロール様がブティックに入っちゃいましたよ!」


「そんなこと言われても……まだ決心がつかないのよ。はあ……憂鬱だわ。」


近くの柱から、二人の天界人が覗いていた。

死神ティディとその部下で悪魔のリコナである。


しかし、ティディは普段とは違い、腰まである艶やかな紫色の長いウェーブ髪を耳の下ぐらいまでの長さに短く切りそろえている。
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