双子悪魔のホームステイ



「……さよなら、結祢ちゃん。ごめん……クレイ。」


ディザスは苦々しげに口を歪めてぽつりと言うと、



「えっ……さ、さよなら?きゃっ!?」


戸惑う結祢を残し、黒い翼を広げてファサファサと窓から飛び出していった。



「ディザス君!!待って……待って下さいよ!!」


結祢はすぐに窓に駆け寄って名前を呼んだが、ディザスの姿は夜の闇に紛れてすでに消えていた。



「そんな……さよならなんて……。嫌です……嫌ですよ、ディザス君……。」


「お嬢……どうしたんでやすかい?」


崩れ落ちるようにして床にペタンと座り込んだ結祢に、背後からトライプが声をかける。



「トライプさん……。ディザス君が……ううっ……。」
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