双子悪魔のホームステイ
「お、お嬢。いきなり泣かれても困りやすよ!先に、何があったか話して下せえよ……。」
泣き出した結祢を見て、トライプは目を丸くして駆け寄る。
そうして、彼がよしよしと結祢の背中をさすっていると、
「うるせえな……病人に気を遣うっつうことができねえのかよ、おまえらは?」
「クレイの旦那ぁ……。」
「クレイ君……。」
意識を取り戻したらしいクレイが、後ろ髪を左手で掻きながら歩いて来た。
青い瞳は、二人に抗議しているように鋭く細められている。
「何だよ、結祢。俺様が目を覚ましてやったっつうのに、葬式みてえにしとしと泣きやがって……。」
「クレイ君!!」
「うおっ!?……痛ってえな、何しやがんだよ!」
正面からドンッと自分にぶつかってきた結祢に、クレイは狼狽と非難の声を上げる。
けれど、ひっくひくと嗚咽がこみ上げるぐらい泣いている結祢を見て、クレイはやにわに表情を和らげた。