双子悪魔のホームステイ



「おいっ……泣くのは構わねえけど、俺様の一張羅がびしょ濡れになる前には泣き止めよ。」


「うっく……すみません……。あまりにも……っ……別れが……唐突……でしたから……。ディザス君との……別れが……。」


「ディザスがどうしたって?まさか、あいつ……一人で天界に帰りやがったのか!?」


声を荒げて訊くクレイを、落ち着いて下せえとトライプがたしなめる。



「旦那、夜なんでやすから、もう少し声は抑えて下せえ。お嬢の家族が起きてしまいやすよ……。」


「そんなこと気にしてる場合じゃねえだろ!退け、結祢!あのバカ……俺様が探して連れ戻して来てやる!」


結祢の体を横に押しのけて、クレイはズカズカと窓の側に歩いて行く。

そんな彼を、ダメでやすよとトライプが後ろから押しとどめる。
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