双子悪魔のホームステイ


へええと声を漏らしたトライプと一人で考え込むクレイに、あの……と結祢が話しかける。



「ああ?なんだよ?」


「なんでやすかい、お嬢?」


「禁忌ってその……あの……」


口ごもる結祢を見て、クレイはニヤリと笑いかけた。



「ああ、おまえの考えてる通りだぜ。下界の人間に恋をして告白すること……これが天界人の禁忌の一つに挙げられてる。」


「そ、そうなんですか。それともう一つ……どうして、お二人はわかったんですか?その項目だということが……。き、禁忌なんていくつもあるでしょうに……。」


「あのなあ……、何年あいつと兄弟やってると思ってんだ?四十年も一緒に居りゃ、あいつがおまえに惚れてることぐらい、お見通しなんだっつうんだよ。」


呆れたようにそう説明すると、クレイは不意に真顔になった。
< 283 / 345 >

この作品をシェア

pagetop