双子悪魔のホームステイ
四十一年前、天界の一端にある地獄のマグマの前。
「楽しみじゃ……実に楽しみじゃのう。遂にわしとそなたにも子供ができるのじゃぞ、ロールよ!」
閻魔は落ち着かない様子で、マグマを見下ろしたままその場を行ったり来たりしていた。
金色の髪に鬼のように尖った角が二本、くるんと半月形にカールした二束の髭、右手には三叉槍。
ぎょろっとした大きな青い瞳に般若のような強面の顔立ちから、想像もつかないほど満面の笑みが浮かべられている。
「……そのセリフ、もう五十七回目ですわよ。いい加減、聞き飽きましたわ。」
対するロールの口調は普段と変わらず冷めていた。
腰までの長さがある銀色のウェーブがかった髪は熱風で上下に靡き、赤い瞳はマグマの中をじっと見据えている。