双子悪魔のホームステイ


閻魔とロールは青年悪魔を見つめて、感想を述べ合う。



「……。」


二人の声に反応したのか、青年悪魔は無言で顔を上げる。


短い金色の髪に赤い瞳、卵形の幼い顔立ちに似合わず、彼は何も感じていないかのように無表情であった。



「そ、そう緊張するでない。わしらは、お主にとって親に当たる存在じゃ。さあ、わしらの元へ歩いて来るのじゃ。」


閻魔は腰を屈めて、大きくむっくりとした右手で手招きするが、



「……。」


青年悪魔はやはり無言で立ち尽くしているだけである。



「な、なぜ、来ないのじゃろう?」


「恐らくは……あなたのずんぐりとした体と般若のような形相に驚いているのですわよ。お退きになって。わたくしが呼んでみますわ。」
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