双子悪魔のホームステイ


ロールは閻魔をぐいと右に押しのけると、長い爪をもつ女性特有のすらっとした手を青年悪魔に向けて差し出した。



「わたくしはロール。隣に居るのは、ハバート……通称“閻魔”。わたくし達はあなたを庇護する存在ですわ。怖がらず、こちらにいらっしゃい、ディザス。」


「……。」


青年悪魔は値踏みするかのような目つきでロールを数秒間見た後、意外にもすんなりとロールの方に歩み寄ってきた。



「な、なぜ、わしはダメで、ロールには懐くのじゃ……。」


「実力の差、ですわね。」


ガクリと肩を落とす閻魔を見下ろし、ロールはフッと妖艶な笑みを見せる。

その間に、ディザスはロールの目前に来て、彼女をじいっと見上げていた。



「……。」


「何ですの、ディザス?」


「……。」
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