双子悪魔のホームステイ
だが、マグマの竜は軌道を変え、後ろからロールに再び突っ込んでいく。
「全く……うっとおしい竜ですこと。夫といい勝負ですわね。」
「な、何か言ったかの、ロール……?」
「ええ、繰り返すまでもない言葉を少々。」
既に頭を食いつかれんばかりに竜の口が迫っているというのに、ロールは余裕の笑みを見せていた。
そして、
「はっ!」
気合いのこもった掛け声と共に、ロールは竜の口に拳を作った右腕を入れたかと思うと、そのまま思い切り腕を前に振る。
竜はロールの腕に噛みつく前にマグマの大穴の中に吹き飛ばされ、ただのマグマに戻った。
「さ……さすがは、我が妻と我が息子じゃ!素晴らしい強さじゃのう!」
「……確かにあの子の強さは魅力的ですわ。正にディザスター(災厄)そのものですわね。」
賞賛の言葉を送りつつも、ロールの顔はどことなく曇っていた。
閻魔はどうしたのじゃと首を傾げる。
「ロール……そなたは、笑みを見せるほど喜んでいたというのに、なぜ悩んでいるような顔をしているのじゃ?」