双子悪魔のホームステイ


ロールは柔らかく微笑みながら、空間から火炎放射器を取り出して両手に携え、その銃口をクレイに向ける。

だが、クレイは怯むことなく、フンッと鼻を鳴らしてみせた。



「やれるもんならやってみやがれよ。だけどな、目的とやらを達成するのには、俺様が必要なんだろ?引き金を弾けるわけ……」


ゴウウと音がして、クレイの髪の左側を一筋の炎が掠めた。


銀色の髪が少しだけ焼け焦げ、鼻をつく嫌な臭いを発した。



「ロ、ロール!い、いくら何でも息子に対して火炎放射は……。」


血相を変えて諫める閻魔をよそに、



「優しく言ってもわからない者には、多少の実力公使はやむを得ませんわ。」


ロールは閻魔を見て、しれっとした顔で言ってのけると、再びクレイに視線を戻す。

クレイは焦げた髪を呆然とした表情で数秒間見つめた後、ククッと小さな笑い声を上げた。



「本当に引き金を弾きやがるとはな……大した度胸だぜ。」
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