双子悪魔のホームステイ


続いて、結祢とディザスも声を上げて立ち上がった。


三人が驚いた理由は、窓の外から音も無く侵入してきた人物にある。



「うっ……ううっ……夜分遅くにすみません……。」


その人物は、ツインテールに結んだ赤い髪と灰色の瞳を持つ小柄な少女であった。

少女……といっても人間ではなく、黒いローブに黒い大きな翼、右手に大鎌を持つ死神である。



「美麗集団ビューティア……うっ……か、会員ナンバー二番……ぐすっ……リコナ・トアルドと申します……。」


死神少女は、ローブの裾で目を覆いながら、蚊の鳴くような小さな声で名乗った。



「美麗……なんとかって、どこかで聞いたことある気がするなあ。結祢ちゃんとクレイも聞いたことない?」


「はあ?そんな変な集団の名前なんか聞いたことあるわけ……」

「あ、ある気がします……。それも、ごく最近に……あっ!」


突然思い出したように右手を口の前にかざして声を上げた結祢を、ディザスとクレイが見つめる。
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