夜空と夜桜
「誰ー?」
「……萩原さん」
「…えぇ!?」
あたしの携帯を横から覗き込む恋歌
「…じゃぁ、その日空けといて
迎えに行くから…10時にね
……って……これ、何!!?」
恋歌はご丁寧に携帯に書かれている文字を読み、あたしと携帯を交互に見ている
「…電話番号教えただけ
送ってくれたお礼したかったから…」
恋歌はタコさんウインナーをパクッと食べて、あたしに言う
「お礼かぁ……
私もしなきゃいけないかな…?
あ、でもなっちゃんがしてくれるからいっか!」
一人で勝手に納得した後、恋歌はあたしにこう聞いた
「で、お礼でどっか行くんだ?
やるね、なっちゃん!!
頑張れ♪」