Are You There?
「なんで無関係の先生が保健室なんかにいんの?」
「今保健室の先生はお仕事の関係で出掛けてるから、代わりに少しの間見ててくれって。」
「そしたら、あたし達がいたと。」
「そうですね。」
こんな会話をしている間、先生はあたしの足首に湿布やらを丁寧に貼ってくれている。
・・・器用そうな指。
ガララッッ、ドンッ
思いっきり開いたドアの音がした。
「波川ぁ、大丈夫か?!」
ごっつい体つき。
そう体育の坂下先生だ。
「はぁ、とりあえずのところは・・。」
「先生っ☆ご心配なく♪」
「おいっ!横田っっ!!」
「はひぃ?」
「お前はピンピンしてんなら、さっさと戻るぞ。まだ記録ついてないのあるんだからなっ。」
「・・・あぁ最近貧血でぇ〜・・。」
「ふらついたって、ダメだぞ、この馬鹿。行くぞ、ほら!」
そしてほのかは猫みたいに、服の後ろ首を掴まれて保健室から出ていった。
「愛美ぃぃいぃ!!涙」
「波川はそこで休んどくようにぃっ!!」
という言葉を残して。