もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



迷ってるのは、その最後をどこにするかだった。


坂を下ると、公衆電話が目に入った。
月ちゃんに電話しようかな。


そう思ってあたしは公衆電話のボックスの中に入った。
お金をいれて、番号を押す。


『………はい』

「月ちゃん?」

『雪那、』


どうした?と疲れ気味の声。


「疲れてる?」

『昨日暴れたから』


そっか。じゃあ迷惑だったかもな。
寝たいだろうに申し訳なかった。


『雪那?』

「あー、あたし今日辺り京都から出る。」

『もう?次はどこに行くつもり?』

「悩み中」


どこがいいかな?
どうせなら綺麗な湖とか見てみたい。


屋久島とか?
そうだ、屋久島


< 255 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop