もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
迷ってるのは、その最後をどこにするかだった。
坂を下ると、公衆電話が目に入った。
月ちゃんに電話しようかな。
そう思ってあたしは公衆電話のボックスの中に入った。
お金をいれて、番号を押す。
『………はい』
「月ちゃん?」
『雪那、』
どうした?と疲れ気味の声。
「疲れてる?」
『昨日暴れたから』
そっか。じゃあ迷惑だったかもな。
寝たいだろうに申し訳なかった。
『雪那?』
「あー、あたし今日辺り京都から出る。」
『もう?次はどこに行くつもり?』
「悩み中」
どこがいいかな?
どうせなら綺麗な湖とか見てみたい。
屋久島とか?
そうだ、屋久島