もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「………分かった」
「慧斗、お前が勉強教えなさい」
「分かってるよ」
あたしをよそに二人は話を進めていく。あたしは呆然と二人のやりとりを見ていた。
「………じゃあ行くから」
話が終わったらしく、慧斗があたしに向き直る。
「雪那さんは残りなさい」
「は?なんでだよ」
「話があるからだ」
慧斗は先に行けとお父さんは言う。慧斗は渋っていたけど、仕方なく部屋を先に出た。
「…………」
「…………」
二人きりになった部屋。
あたしは今すぐ慧斗を追いかけたい。居心地が悪すぎるよ。