もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
知ってるくせに、とあたしは悪態をつくけど、あたし達は初対面のはずだからちゃんと答える。
「学校は?」
「………行ってません」
そういうと、ピクリと彼の眉が動いた。
「………慧斗」
「なに」
「明日から、一緒に登校しなさい」
「へ?」
「は?」
あたしと慧斗の声が見事に被る。慧斗のお父さんは、椅子に座りながら、何やら紙を見ている。
「ここに住む、条件だ」
つまりだ、ここに住む代わりに学校に行けと?
「すみませんが、お金が無いので無理です」
「金の心配はしなくていい」
私が出す、と彼は言う。