もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「慧斗は、優しいよ?」

「へ?」


二人は、ポカンと口を開ける。


「見た目とか、噂で判断したら駄目だよ」


にっこりとあたしが笑うと、二人はもう、なにも言わなかった。


三年生の校舎は、二人が言ってた通り別の場所にあった。
その校舎を見て初めに思ったのは、なんだか隔離されてるみたい。


「5組は?」

「この廊下の突き当たり」


いつの間にか二人はあたしの後ろに何かに怯えるようにあたしに引っ付いてる。慧斗ってそんなに怖がられているんだなー。


そう思いながらあたし達は5組の前まで近づく。


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