もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
フォローのつもりかもしれないけど、フォローになってないよ、神楽。
「……分かった」
「あぁ」
「じゃあ、ね?」
あたしは、皆に背中を向けて、教室の外からこちらをのぞき込んでいる千穂と皐月の所に戻ろうとした。
「――雪那」
慧斗に名前を呼ばれて振かえったら間近に慧斗がいて、そのままあたしは慧斗に抱き締められた。
ざわっと周りがうるさくなったような気がした。
「慧斗?」
「………ちゃんと連絡しろよ」
すっと離れた慧斗の表情は、なんだか寂しげと心配が入り混じったような表情だった。
あたしは、慧斗に頷くと、千穂と皐月の所に戻った。
「千穂、皐月」
「雪那!一体あれは誰!?」
ガシッと千穂に肩を掴まれる。