もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「君が黒龍の総長と一緒にいるの見た奴とかいるけど」
「確かにその総長さんとは会ったことはあるよ。でも落とし物を渡しただけ」
それ以上の関係なんかもちろんないし、もう赤の他人だ。
「へぇ………」
全くなんて厄日なんだろう。願わくば昨日、否、一昨日くらいに時間戻らないかなー。だったらもう河原なんかいかないし。
はぁぁ、とあたしからは溜め息しか出ない。
早く解放してー
「………君が言うことが本当なら、」
「?」
「黒龍はここに来ないってことだよね?」
金髪は、何故かニヤリと笑った。その顔にあたしは違和感を覚えながらも当たり前じゃない、と答える。
「じゃあさ、」
金髪が言葉を紡ごうとしたとき、ドッカーン!と破壊音が響き渡った。