もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「君が黒龍の総長と一緒にいるの見た奴とかいるけど」

「確かにその総長さんとは会ったことはあるよ。でも落とし物を渡しただけ」


それ以上の関係なんかもちろんないし、もう赤の他人だ。


「へぇ………」


全くなんて厄日なんだろう。願わくば昨日、否、一昨日くらいに時間戻らないかなー。だったらもう河原なんかいかないし。


はぁぁ、とあたしからは溜め息しか出ない。
早く解放してー


「………君が言うことが本当なら、」

「?」

「黒龍はここに来ないってことだよね?」


金髪は、何故かニヤリと笑った。その顔にあたしは違和感を覚えながらも当たり前じゃない、と答える。


「じゃあさ、」


金髪が言葉を紡ごうとしたとき、ドッカーン!と破壊音が響き渡った。


< 98 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop