愛しのマイ☆ドクター
僕は院長室を退室した



美羽のことはショックだったけど

僕が落ち込むわけにはいかない



それに僕は医者なのだ



僕の治療を待っている患者さんは

他にもたくさんいるのだ



自分にそう言い聞かせて外来に戻った



今日もたくさん子どもたちが来院していた



『はい それでは次の方どうぞ』




岡崎さんのよく通る声が

てきぱきと患者さんを案内する



僕は目の前の患者さんに

集中しようと心がけた



『はい どうしましたか?』



『ではお薬を一週間分出しておきますので

それでしばらく様子をみてください』



いつものように

気がつけば昼食時だった
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