金髪の君*完結
「--えっ?」
携帯と一樹を交互に見る私に
「あれ?もしかして番号変わってないとか?」
頭を傾けた。
「あっ、変わってる…」
携帯を水没させてから携帯の番号は変わっていた。
私はそのまま一樹に促され携帯の番号を交換し、流れで心とも交換した私は嬉しさのあまり携帯を片時も離していない。
高校入学の春に別れてから2年以上、自分の携帯に"藤森 心"と"後藤 一樹"の名前が登録された。、
水没した携帯のデーターを控えなかった私に心や一樹の番号は勿論消えてしまった。
それがまた自分の携帯に登録された私は嬉しかった。