金髪の君*完結



「---で、---ょ…

葵ちゃん聞いてる?」


「えっ?」


「聞いてないでしょ?」


「もう」と言い頬を膨らませた未来に眉毛を下げ「ごめん」と謝る。


「明日、沢山ケーキ食べようね!!」

「うん!」


笑顔の未来に釣られ笑顔で答えた私に未来は意地悪そうに笑った。


--嵌められた…


「1・2個で勘弁してください。」と言った私の声は「何食べようかなぁ」と自分の世界に入った未来の耳には届かなかった。


未来に甘いケーキばかり食べさせられるんだろうなと肩を落とす。


「じゃぁ、明日のために早く寝ようか。」


私達は手を繋いで眠りについた。


次の日、私を待っていたのは見た目は可愛い恐怖の甘い食べ物だった。


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