金髪の君*完結
「--あお!!」
「---ぃてぇ…」
バチーーーーンと教室に響く音。
目の前には頬を抑えた若田。
「私に、触んないで!!」
若田を睨みつけ、「はぁはぁ」と肩で息をする。
「--ひゃ…!」
呼吸を整えている私は、後ろから腕を引かれ背中に暖かい温もりを感じた。
「若田、いい加減諦めろ。」
頭上から聞こえた声に、ホッと安堵の溜め息を吐いた。
背中に感じる彼の温もりと鼓動にドキドキと胸が高鳴る。
お腹に回っている心の手をギュッと握った。
教室内は静まり返り、そして悲鳴をあげる生徒の声は私には聞こえないほど、心の温もりと匂いに酔いしれた。