金髪の君*完結
「なぁ、葵。
今日、何の日か分かるか?」
ニヤリと笑う若田の頬は少し赤くなっていた。
「--今日…?」
「10月12日。」
若田の言葉に頭が真っ白になった--…
…--10月12日。
「ハハ、思い出したみたいだな。」
ガクガクと震える足に立っていられなくなった私を、心は抱きしめる腕に力を入れ支える。
「--あお、落ち着け…」
「俺がついてる。」と耳元で囁いた。
心の優しく落ち着いた声に安心した私は、震える足に力を入れ
「大丈夫。」
…--大丈夫。
心に伝えると同時に自分に言い聞かせた。