金髪の君*完結
ベンチで眠っている心をジッと見つめる。
「--あっ…」
ある物が視界に入り咄嗟に口を手で隠した。
目には滲む涙--…
…--視線の先には
「私のブランケット…」
15歳の誕生日に心がプレゼントしてくれた、水色に小さな桜の花びらが刺繍されているブランケット。
「--っ…」
心と出会った時と同じブランケット。
初めて結ばれた時、別れようと決めていた私は思い出が強いブランケットをわざと彼の家に忘れていった。
ブランケットを体にかけて、眠りについている彼の姿を見て涙が流れた。
捨てずに持っていてくれたことが嬉しい…