金髪の君*完結



手に力を入れたが、ブランケットはすんなりと心の手元に戻った。


「座れ」


隣を顎で差す心に促され、座った私は


「--クシュッ!」


第一声にくしゃみを一発。

長い時間外に居たため体は冷え切っていた。


体を抱え込み、腕を摩る私を見た心は


「--えっ…?」


手に持っていたブランケットを私の肩にかけた。

昔はフワフワだったブランケットも3年間経つと肌触りが変わっていた。


一時的だが、手元に戻ってきたブランケットに嬉しくて隣に座る心に笑顔で「ありがとう」と伝えた。


肩にかけてあったストールは綺麗に畳み、膝に置く。



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