金髪の君*完結
"焼きそば"
思い出すのは夏祭りでの出来事。
口元に着いた青海苔を--
わーわーわー!!
頭の中で再生された映像を、頭を振り掻き消した。
荒くなった呼吸を整えながら心に視線を向けると「何だこいつ」と目が言っている。
引き攣った笑みを浮かべる私に
「焼きそばな」
と私の言葉を無視し、再び歩きだした。
腕を引かれながら心の背中を見て歩いていると
「--あっ!
しんちゃん!!お金!」
お財布を持ってきてないことに気づき、心の手を引いた。
「あ?」
歩を止め振り返った心は少し機嫌が悪い。
「お金持ってきてない。」
「別にいい」
「よくない。
付き合ってるわけじゃないんだし…」
頭を俯かせた私に
「教室戻るぞ」
心は頭を撫でた。