金髪の君*完結
『付き合ってないよ、ごめんね』と胸の中で謝罪するが言葉に出すことはなかった。
2階から4階まで上りきると、高いヒールのせいかふくらはぎの筋肉が悲鳴を上げた。
それは長い階段を上ったからで、廊下を歩いている今はとくに痛みはなかった。
3年の廊下を歩いても視線は減ることが無い。
同級生からの視線は鋭く、恐怖で体を強張らせた。
歩くペースが遅くなった私に気づき、振り返った心は頭を俯かせている私の横に立ち
「俺がいる」
耳元で囁いて、握っていた手を離し腰に回した--…
腕を腰に回し、引き寄せた心はエスコートをするように歩きだした。