金髪の君*完結

一樹




決着をつけると決めた日から2週間が経ち、事件は起きた--…



「---えっ…?」


受験が終わり、休日の今日、ベッドに横になり雑誌を見ていると突然、携帯が鳴りだした。
静かな部屋で鳴り響いた携帯に、ビクッと肩を上げた。


携帯画面を見ると"市原 未来"と表示されていた。

通話ボタンを押し、耳に携帯を当てると



「---み、未来…?」



「--あ--グスッ…ヒック---」


未来の啜り泣く声が聞こえた。



「未来、大丈夫?どうしたの?」


未来を落ち着かせるように優しく話し掛ける。



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