―百合色―
俺は、百合の柔らかくて気持ちいい唇に、キスをした。


『おやすみのキスだよ?』


『ありがとう…おやすみ…光輝…』


『おやすみ…百合…』


俺達は、抱き合いながら眠った。


──……


『…くしゅ!』


自分のくしゃみの音で、
目が覚めてしまった。


携帯を見ると、まだ早朝の5時。


『風邪でも引いたかな?』


俺は百合の寝顔を見て、
再び眠りについた。



──…車の雑音や、
スズメの鳴く音、

明るくなった部屋。


どうやらこの世界に朝が来たようだ。


俺はゆっくり目を開けるが、いきなり入ってきた眩しい光でまた目を閉じる。


再び、目を開け、視線を下の方にずらす。


『ゆっ百合?』


一瞬忘れていた、
昨日百合が泊まったという事に。
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