相想相愛
━翌日
「優衣?起きてる?」

もう、直輝以外信じられないよ・・・

「学校、行こうか?」
「休む。」
「みんな玄関にいるんだよ?」
「帰ってもらってよ。
 もう、誰もこないでよ・・・」
「優衣・・・」
「お母さんも、入ってこないでよ・・・」

もう、誰も信用なんてできない。
直輝だけが私の光。

『今日は仕事ないし、4時ころ
 そっち着く。着くころまたメールするけど
 優衣は今日どこいるの?』

『今日は学校休んで
 家にずっといるよ。』

部屋の外や玄関から
お母さんや友達の声が聞こえた。

でも、みんなは私を裏切ったでしょ?
だから、私も返事しない。

「優衣、なんで出てきてくれないの?
 私たち、友達じゃん。
 何でも話してよ!」

わかってない。
私を傷つけたのはあなた達だよ。
こんなに傷ついたのは
これがはじめてだよ。

今までも付き合いはなんだったの?
表面だけの友達?
頼まれて友達ごっこしてた
だけだったの?
なら一生、友達なんていらないから。

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