相想相愛
分岐点
この想いが届く日が来た。
それは身体障害を持つ学生のもとへ
年齢があまり変わらない芸能人が訪れ
その生活を取材するというものだった。

そんな番組を知らず私はスルーしていた。
でも、友達や盲学校の先生方が応募しててくれて
番組の取材で、大好きな直輝が
来てくれることになった。

━当日
前の日の夜なんて眠れずに
緊張でテンションがおかしかった。

そして、約束の時間。
いつもみんなで遊ぶ公園。
いつものベンチで待ってた。
5分くらいして後ろから気配がした。

誰なのかはわからない。
直輝なのか、スタッフさんなのか。
もしかしたら家族か友達かもしれない。

でも、胸の鼓動が激しかった。

「優衣ちゃん♪」

この声は間違いない。
心が和む声。
大好きなあの人の声・・・

「直輝・・・さん?」
「直輝でいいって!」

「は、はじめまして。菅原優衣です!」
「高橋直輝です。」

時間が経つにつれ緊張もほぐれて
気づけば取材も終盤。
最後にみんなで写真を撮って終了だった。


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