メロンソーダの恋~三回は好きの証~
「なっ、何でいんの」
「別に」
淳夜はゆっくり隣に腰を下ろした。
「なんで、ここ分かったの?」
「・・・勘。」
「他に話す事ないわけ?」
「じゃ、教室戻るか?」
「それは、それで嫌だけど」
何気に淳夜なりの考えで答えてくれていた。
「フン~フン~フ~ン♪」
「っぷ。音痴一名」
「うっせ。この歌なんか知ってんのか?」
淳夜は鼻唄の続きを歌い出した。
「う~ん何だっけココまで出てんだけどな」
「バカ一名。これは桜だよ、前にも言ったよな?」
「バカは余計です。桜?そんな音程だったか?」
アタシは一生けん命に音程を思い出す。
「フン~フ~ンフフ~ン…?」
「あんま変わってねぇよ」
「もう知らない。アタシもうこの曲やだ」
「はい。短気一名」
「うっさいなぁ」
気付かなかったけど、アタシはいつの間にかいつもの自分に戻れていた。
淳夜の力はすごいって感じた一瞬。桜って曲も、なんか勇気が湧いてくる曲になった。