lotlotlot3-血脈の果て-
「うん。ただね、自分の体として使うには少し時間がかかる。純化って言うんだけど、わりと時間がかかるんだよ。特にあのリーグって言うのは頑固そうだろ?普通より時間がかかると思うんだよね。」
「だったら、入れ替えなんて行わない方がいいのでは?」
「出来るなら、そうしてるさ。でもね、この体は少し老いてるんだよ。たぶん、全力の力を使ったら・・・終わるね。だから、若い体が必要なのさ。」
「そうですか?」
かなり心配そうだ。
「で、お願いがあるんだ。」
「るるんぱ様が私にお願いだなんて。」
「ふたつある。ひとつめ、それは純化が終わるまで、あいつが・・・変な行動を起こさないように見張っててほしいんだ。」
「はい。しかし、変な行動を起こした時に、私はどう対処すればいいですか?」
「まかせるよ。わわなら、どうすればいいか判断出来ると思うから。」
「はい。わかりました。」
わわにとっては重責だった。自信はなかったが、そう言われては断れない。
「そして、ふたつめは?」
「あいつを連れて来たらさ。後ろからガツンとやってよ。気を失ってくれた方が楽だから。ただ・・・。」
「ただ?」
「あまり痛くしないでね。」

「痛ってぇ。何すんだよ。」
頭を抑えながら起きあがったのは、間違いなくリーグだった。決して、るるんぱのそれではない。
「お前か・・・。」
無理だとはわかっていた。けど、わわはそれでもるるんぱが目覚めて欲しかった。
「今、殴ったのはお前か?」
「そうだ。ただ、いいのかそんな暇はないと思うが・・・。」
そう言いながら倒れている元るるんぱを指さした。
「親父?」
「だな。あのままにしておいていいのか?」
どうやら気を失っているようだ。その父親の元に、リーグは歩み寄った。
「親父?親父?」
何度も声をかけた。けど、反応がない。
「親父に何をしたんだ?」
「何もしてないさ。」
「何もしてない?じゃ、親父はなんで目を覚まさないんだよ?」
わわに、リーグは食ってかかった。
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