愛の雫
カラメルミルクは幼い頃から大好きで、それは今でも変わらない。


嬉しい時も悲しい時もママがよく作ってくれたカラメルミルクは、いつだってすごく優しい味がして…


それを飲むと、どんな時でも幸せな気持ちになれた。


ママが与えてくれるその優しさは、いつもあたしをホッとさせてくれた。


だから、大好きだったのに…。


ママのカラメルミルクは、もう二度と飲めない。


だって…


ママはあたしが中学一年生の時に、病気で亡くなってしまったから…。


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