愛の雫
「ポテトとドリンクのオーダーが入ったから、ドリンクは希咲ちゃんにお願いしてもイイかな?」


「あっ、はい……」


慌てて頷いたあたしは、オーダー票を受け取ってドリンクの準備をした。


その間、気持ちを切り替える為に何度も深呼吸を繰り返し、必死に平静を取り戻す。


「じゃあ、あたし持って行きますね」


それから程なくして、ドリンクを運ぼうとした時…


「あっ、希咲ちゃん!」


奥にいた乃依さんが、背中を向けたばかりのあたしを呼び止めた。


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