愛の雫
凪兄と奈緒ちゃんは、小さな笑みを浮かべた。


「気にしないで、おじさん」


顔はそんなに似ていない二人の優しい表情がそっくりで、やっぱり姉弟なんだと感じてしまう。


「それより、看護師さんがおじさんが来たら声を掛けるように伝えて欲しいって……」


「うん。今、ナースステーションにいた看護師さんに声を掛けたら、ここで待つように言われたんだ」


「そうですか……」


奈緒ちゃんは不安そうな表情に戻ったパパに小さく返した後、手術室の方に視線を向けた。


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