愛の雫
頭はまだ少しだけボーッとしているけど、さっきまでの息苦しさは無くなって、随分とラクになっていた。


視界がハッキリすると、看護師の向こうに真っ白な天井が見えて、自分が仰向けになっているんだと気付く。


そっと視線を動かすと、心配そうな表情の凪兄と奈緒ちゃんがいて…


その後ろには、さっきよりもずっと不安そうな表情をしているパパが、あたしの顔を覗き込むようにして立っていた。


「もう苦しくない?」


看護師の尋ねられて、あたしは首を僅かに縦に振った。


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