愛の雫
「過呼吸だったみたいですね」


「過呼吸……ですか?」


看護師の言葉を確認するように返したパパは、心配そうにあたしを見た。


「えぇ。極度のストレスを感じたり、精神的に大きなダメージを受けたりすると発症するんです」


「そうですか……」


「でも今回は軽度だったみたいですし、もう大丈夫だと思いますよ。念の為、奥様の手術が終わったら先生に診て貰いましょう」


ほんの少しだけ安堵の表情を覗かせたパパは、看護師に頭を深々と下げてお礼を言った。


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