愛の雫
茂みから抜けると、公園にいる人達の視線を感じた。
だけど…
凪兄は気にしていないのか、特に表情を変える事も無く近くのベンチにあたしを降ろした。
「……あ、りがとう……」
恐怖心が和らいでいたあたしは、気まずさを隠しながらお礼を言ったけど…
凪兄は何も言わずに背中を向けて、近くにあった自動販売機で飲み物を買ってから戻って来た。
「はい」
差し出されたココアを両手で受け取ると、缶の熱がゆっくりとあたしの手に移っていった。
だけど…
凪兄は気にしていないのか、特に表情を変える事も無く近くのベンチにあたしを降ろした。
「……あ、りがとう……」
恐怖心が和らいでいたあたしは、気まずさを隠しながらお礼を言ったけど…
凪兄は何も言わずに背中を向けて、近くにあった自動販売機で飲み物を買ってから戻って来た。
「はい」
差し出されたココアを両手で受け取ると、缶の熱がゆっくりとあたしの手に移っていった。