愛の雫
「昔、よく一緒に遊んだ女の子が泣き虫でさ……。その子が泣く度に何とかして泣き止ませようとするんだけど、俺がどんな手を使っても絶対に泣き止んでくれないんだ」
懐かしそうに目を細めた凪兄は、またあたしに背中を向けた。
「だけど、その子は母親が作る魔法の飲み物を飲むと、いつもあっという間に笑顔に戻るんだ。だから、俺はその魔法を伝授して貰った。最初は失敗ばっかりで、まともな味になるまでに随分掛かったんだけどさ……」
彼はそこまで話した後、少しだけ呆れたように笑った。
懐かしそうに目を細めた凪兄は、またあたしに背中を向けた。
「だけど、その子は母親が作る魔法の飲み物を飲むと、いつもあっという間に笑顔に戻るんだ。だから、俺はその魔法を伝授して貰った。最初は失敗ばっかりで、まともな味になるまでに随分掛かったんだけどさ……」
彼はそこまで話した後、少しだけ呆れたように笑った。