好きだよ、好きだよ。
■ 涙の数だけ
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あの後、玲央から着信とメールが何通かあった。
しかし私は内容を見ず、携帯の電源を切って、部屋に閉じこもった。
玲央からの連絡を無視するなんて初めてだ。
「美咲ぃー、起きなさい!」
というお母さんの声を聞き、昨日から一睡もしていない事に気付いた。
カーテンを開けると、私の心と同じくザーザーと雨が降っていた。