好きだよ、好きだよ。
■ 涙の数だけ

―――――――――


あの後、玲央から着信とメールが何通かあった。


しかし私は内容を見ず、携帯の電源を切って、部屋に閉じこもった。


玲央からの連絡を無視するなんて初めてだ。



「美咲ぃー、起きなさい!」


というお母さんの声を聞き、昨日から一睡もしていない事に気付いた。



カーテンを開けると、私の心と同じくザーザーと雨が降っていた。




< 77 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop