ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 廊下を並んで歩きながら、俺は良治に尋ねた。


「なぁ良治、お前、久米沢さゆりがどこに保護されてるか知らないか?」


「さぁ?俺たちも誰も知らされてない。何か、国家機密並みの扱いらしいぞ。何で?」


 良治が不思議そうに俺を見た。


「いや、別に…どうしてっかなぁ~と思って。」


「ふうん」


 納得したのか、してないのか、良治からどうでも良さそうな相槌が返って来た。


 さやかの事が気になってるってのは、あながち嘘でもなかった。


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