ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 それに…


「俺、パソコン、インターネットぐらいしか使えないし。」


 蔦山さんは呆れ顔で数秒俺を見詰めると、うつむきがちに小さくため息をついてから勢い良く立ち上がり、


「来い、有坂。」


 そう言って部屋の出口へ向かった。


 俺は黙って蔦山さんについていった。


 蔦山さんは歩きながら、両手から手袋を剥ぎ取り、玄関付近に立っていた制服の警官に、投げつけるように渡した。


 俺達は久米沢邸から、そして、ごった返している人混みからも脱出して、数100メートル先の路肩に停めてあった、蔦山さんの愛車のミニに乗り込んだ。




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