ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 むさ苦しい男二人を、小さな車体にぎゅうぎゅう詰めにしたミニ・クーパー、外部からはさぞ滑稽に映っただろう。


「そのネックレスのこと、俺以外の誰かにしゃべったか?」


 赤信号に引っ掛かって停車した時、蔦山さんが前方を見据えたまま尋ねた。


「いえ、誰にも。」


 俺は蔦山さんの横顔を見ながら答えた。


 蔦山さんは俺の方を向くと、


「いいか、有坂。絶対に誰にも言うんじゃねーぞ。」


 と、鋭い眼光を俺に注ぎながら言った。


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