ロシアンルーレット【コミカルアクション】


 片手ではさすがに兄貴の体重は支えきれず、兄貴の身体は俺の胸の上を滑り落ちる。


 慌てて、兄貴の握る銃を掴んでいた右手を放して、兄貴の右脇を受け止めるように支え、兄貴が床に落ちる寸前でなんとか食い止めた。


 前屈みになり、兄貴の両脇を下から支えて後ずさる。


 兄貴の上半身に引っ張られ、前方へ投げ出された下肢がズルズルと引き摺られるようにしてついてきた。


 部屋の隅まで行くと、兄貴を壁にもたれかけるようにして、床に座らせた。


 兄貴は苦しそうに顔を歪め、微かに呻き声を漏らした。


 そっか、防弾チョッキ着てたっけ。


 それでも銃弾を受けた衝撃によって、兄貴は相当なダメージを受けているようだった。


 もしかしたら肋骨やられてるかもしんねーな。


< 431 / 463 >

この作品をシェア

pagetop