ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 取り敢えず、中島とノアを連れて来た男を、理沙から譲り受けた手錠を部屋の手すりみたいなのに通して両者の手首を繋ぐようにして拘束した。


 これで動き回れないはず…手首を切り落とさない限りはね。


 それから、今にも泣き出しそうな顔で立ち尽くすノアの元へ行き、そっとノアを胸に抱いて、頭を軽くよしよししてから、兄貴の傍へ連れて行き、ノアの両肩をそっと上から押さえて座らせ、兄貴を頼むと目で訴えた。


 兄貴が苦しそうに顔を歪めながらも何か言おうとしているので、俺は兄貴の口元に耳を近づけた。


「官制室だ。そこに発射ボタンがある。さっきの電話…管制室からだった。皆人、お前が行け。発射を止めろ。」


 兄貴にしては言葉足らずだが、言いたいことはわかった。


 わかりたくなかったし…超荷が重いし…。


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