ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 俺は蔦山さんの期待通りの働きをすべく、軽く容疑者を痛めつけた。


 胸ぐらを掴み、頭突き、腹に膝蹴り、殴り殺さんばかりの勢いで荒々しく熱血刑事を演じきった。


 蔦山さんは、見兼ねて俺の暴走を止め、ぐったりとした容疑者に優しく語り掛ける。


 はい、事件解決、任務完了。


 俺、いつか後ろから刺されるしね…。




 そんな感じで今日も一日の仕事を終え、俺は無事帰路につく。


 最近さ、なんか誰もいない汚い我が家に帰るのが苦痛なんだよね。


 何だろうこの感情…日本語で『寂しい』ってゆうの?


 あの花屋の女に会いたいって思ってしまう。


 多分俺、あの女に惚れてる。


 それもハンパないくらい。





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