現実RPG2
「馬鹿言うな……最後の薬草だろ。お前が飲め。ボロボロじゃねぇか」


「お前こそ、バカ言ってんじゃねぇよ。俺なら、平気だ」


「俺だって、平気だよ」


その言葉の後、拓馬は口から大量に血を吹き出した。


もともと、ルイとは防御力が違い過ぎる。


ルイですら辛かったマーダーの魔法が、拓馬に耐えられるわけがなかった。


「おい、遠慮してる場合じゃねぇんだよ、早く飲め、死ぬぞ!」


「ルイ、あとは任せた。お前がこれを飲んで、組織と戦うんだ。その体で、これからどうする気だ」


「おいおい、頼むよ、言うこと聞いてくれ!俺なら、ホントに大丈夫だ!」


ルイは、本当に大丈夫だった。


今は立っているのがやっとだが、いずれ回復できる。


だが、拓馬は今すぐに薬草を飲まなければ死んでしまう。


「ルイ……俺は、もういいんだ」


「あぁーくそ、面倒くせぇ!」


ルイは勝手に拓馬の口に薬草を押し込んだ。


吐き出そうとする拓馬の口を無理矢理閉じた。


次の瞬間、みるみるうちに拓馬が回復していく。


「ルイ……お前は、どうすんだよ」


寝転んだまま、拓馬が聞く。


「これで、ゲームクリアだ。俺なら、心配ない。また回復薬を作るさ」


「それなら、いいけど……」
< 120 / 129 >

この作品をシェア

pagetop